先日、ごりら組で発表会の話をしました。その話の中で子ども達が自分達も合奏と、劇をしたいという思いからごりら組みんなで取り組むことにに決めました。
この発表会でごりら組の子ども達一人一人が、自分の事として。また自分達の事として発表会を大切に考え、一人一人が任された楽器や劇の配役を最後まで粘り強くやり遂げる事で、自信や達成感を充分感じていける活動になるように二ヶ月もの長い期間、保育園を挙げて関わって行きます。
まずは、合奏の話をみんなでしました。どんな合奏にしたい?
『34人みんなできれいな音を出す!』
『見に来てくれはる、お客さんに“すごい!!”って言ってもらえるような合奏がいい!』
『アンコールがもらいたいなぁ!』
『きれいな音にびっくりして腰ぬかさはるくらいの合奏にしよう!』
と、子どもたち。子どもたちに“きれいな音って?”と聞くと、
それぞれの楽器の音色を自分勝手にバラバラに出すのではなく、お友だちの音も聞いて、合わせて1つの曲にすること、すなわち心を合わせ、音も合わせる合奏をしたい
と言うことが、みんなで話すことで明確になってきました。
そして、そんな合奏にするために、誰がどの楽器をするかという話を先週の木曜日から話しながら決めてきました。
楽器のパート決めや、劇の配役は、大人が全て決めてしまえば1日で決めることが出来ます。けれどあえて、たくさん時間をかけて子どもたち自身が話し合い決めてきています。これは、子ども達自身がが『自分達の発表会だ!』ということを十分に感じながら、自分の事だけでなく、まわりの友だちのことも考えて、活動を進める為です。
その中で、『本当は自分がしたいのに、みんなに認められない、任せてもらえない』などの葛藤を感じつつも、ひとつの曲や、劇を創る為に、友だちに譲ったり、友だちに認められるように、努力をするなどして、内面的な育ちを促します。一人はみんなのために、みんなは一人のために(社会性の育ち)ということになります。
そして楽器については、ようやく決まりました。発表会の二ヶ月の間に、思い通りにいかず、役割のパートから逃げ出そうとする姿もあるかもしれません。しかし、自分たち自身で決めたことを、友だちの中で、最後までやり通せるよう、見守ったり、励まし、応援してください。
そして、決まったことを、きょうだいぐるーぷに嬉しそうに報告したり、楽器を教えてくれる担当の先生に、“おけいこお願いします”とご挨拶も、少し緊張の面持ちでしていました。『はい、わかりました』の言葉に、顔がほころび、嬉しそうでした。