ごりら組で読んでいる絵本に猫が”イワナ”を食べる場面が出てきます。繰り返し読むうちに「イワナってどんな魚なんだろう?」「イワナってどんな味?」と興味を持った子ども達。今日は自分たちで実際に焼いて食べてみました。

まずは「どうやって食べようか?」と話をしました。「そのままでも食べられるのかな?」「食べれへんのちゃう?」「でも、お刺身とかで食べられる魚もあるやん!」疑問に思ったら自分達で調べます。「給食の小川先生に聞いてみよう!!」小川先生に聞きに行き「しっかりと火を通して食べましょう」「網にイワナの皮がくっつかない様に油を塗るといいよ」と教えてもらいました。

次に「焼くためには何がいるのかな?」と考えました。「火がいる」「網もいるやん!」「炭もいるんちゃう?」「子ども園に炭ってあるのかな?」と考えた子ども達は「子ども園の事は陽先生が一番知ってはる!!」と陽先生に相談に行きました。網は子ども園にあってブロックで囲いを作るといいことや、最初は炭ではなく燃えやすい物から始めた方がいいことを教えてもらいました。燃えるものは何か?を考え、裏山に木の枝や葉っぱを探しに行くことにしました。

木の枝や葉っぱを集め、ブロックも自分たちで用意をしました。

まずは牛乳パックや新聞紙、細かい枝を入れていきます。

「うちわで扇いだら火が大きくなるんやで!」と知っている子がいました。うちわを探しますがみつかりません。「扇いだらどうなるん?」「風を送るねん」。風を送る方法が他にはないかと考えてダンボールを用意した子ども達。全て整った中でするのではなく、「何がいるか?」なければ「どうしよう?」と考えて工夫をします。

火の準備が出来たのでイワナを焼きます。

焼く前のイワナは子ども達曰く「メロンの匂い」だそうです。体に模様がある事にも気づきました。

“じゅ~”と音がしたり、イワナから出た油がポタポタ下に落ちたり、段々いい匂いもしてきました。

順番を待つ間に友達と座って話をしたり、虫をみつけてみんなでのぞいたり、色づく落ち葉を拾い集める姿もありました。気持ちのいい季節ですね。

イワナは子ども達が焼いた後、仕上げに給食室でしっかり火を通してもらいました。

「おいしい!!」「猫が食べたがるのがわかるわ」「また食べたい!!」と話す子ども達です。

“イワナを食べる”という活動を通して、疑問に思った事を自分たちで考え、調べて(聞いて)、工夫をし、用意をして実行する。それも一人で出来る事ではなく、友達や保育者と相談をしながら体験した子ども達です。

便利な物に囲まれて暮らす私達は忘れてしまいがちですが、昔ながらの生活にこそたくさんの学びがありますね。今日の出来事をお家でも聞いて、たくさん会話を楽しんでください。