年長児ごりら組では、自分たちの劇に必要な物を劇のお話をなぞり演じ、お話を知っていく過程で必要性を子ども自身が感じて造ったり、用意します。これは、「ないた赤おに」に使う赤おにの家の入口です。

設計図は保育士が手助けしますが完成のイメージ(設計図を見て、木が何本必要か、何センチの木が何本必要か、材料は何か等を会話の時間を長く持ち、子ども自身が理解していく事)をもてるようにすすめます。

設計図通りに寸法を測り、必要な長さに切っていきます。みんな初めてのこぎりを使うとのことでした。恐々で始め、意外と思っていた以上に難しく悪戦苦闘です。何回か切るなかで次第にコツをつかみ様になってきました。”見るのとやるのでは大違い”様々な経験をすることの必要性を改めて強く感じておりました。

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寸法通り切り終わると組み立てです。金槌を使って釘を打ったことがある子が一人いましたが、これも苦戦しました。自分の指も少し叩きながら、”力加減”と”微妙な調整”をその身を通して学んだようです。

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この日は昨日、裏山や北ノ口の山の中等から集めてきた笹や、ススキ、落ち葉、枯れ木を使って”鬼の家らしく”飾りました。入口の横の部分はダンボールを固定し、色をぬりました。屋根の部分は木工用ボンドを塗りひろげ落ち葉やススキ等で飾りました。四隅の柱の部分は結束バンドや紐を用い笹や枯れ枝を固定しています。

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IMG_5634[1]最後は塗った絵の具やボンドを乾燥させて完成です。

 

 

 

 

 

五日ほどの活動となりました。劇作りの活動を進める中で”ほんまもんみたいに見せる”事に子ども自身がこだわり、必要性を感じて用意する。与えられるだけの経験からは生れない知恵や工夫、そして意欲。発表会当日を迎えるまでの過程(プロセス)を豊かに、そしてこだわって取り組んでいきたいと考えています。関心を持って見守ってください。