7月25日、26日の2日間で舞鶴の神崎海岸へ年長児のごりら組の子ども達が臨海合宿に行ってきました。
この合宿はただのお楽しみの行事ではなく、達成したい4つのねらいがあり、それを目指して保育をしてきました。
【合宿の取り組みで達成したい4つのねらい】
○自分の意志や考えを自分の言葉で表現し、相手の話を注意して聞き、友だちと一緒に考える態度や気持ちを養う。
○楽しみにする気持ちを土台に、同じ目標を持ち、友だちと一緒に力を合わせたり、達成感を味わう中、自信を持ったり、意欲を高める。
○身の回りのことを自分でできる自立心を育てる。
○大自然の中、心から感動する体験を積み上げる。
これらをねらって、今日まで様々な活動を様々な大人に関わってもらいながら保育をしてきました。
そして、この日を指折り数え、楽しみに楽しみにしてきていた子ども達。
天気にも恵まれ、とってもいい天気!
「楽しみー!」という気持ちと、「お母さん達と離れるのはちょっとドキドキする。」という気持ちがあった様子です。
お母さんたちに「行っていきます!」と言ってバスに乗って、神崎海岸へ!
「海やーー!」海の家、浜茶屋に到着!おじちゃんにご挨拶をして、お弁当を食べる前に、①お風呂上りに着る服、タオルの用意をする。②水着に着替える。③浮き輪を膨らませる。と海に入る準備をします。
何をするかを聞き、自分で用意をします。
「え、何すんのやっけ?」
「お風呂上がりの服って何?」
「ない!パンツ持って来てへんかもしれへん!」
等と言いながら、何回か先生の所に聞きに行ったり、友だちに聞いて確かめたり、しながら最後まで「自分で」何とか用意ができました。
浮き輪を膨らませるおけいこだって今日まで何回もしてきたので、自信をもって膨らませる子ども達。
そしてお母さんが作ってくれた、お弁当をみんなで頂き、力をつけて海へ!
「1234!」「5678!」体操をしてから入ります。
1日目は波がありました。
「きたきたー!」「わー!きもちい!」
初めは波が怖いという姿もありましたが、みんなで入れば大丈夫!
入ってしまえば、その波を楽しむ子どもたちでした。
プールでした泳ぎ方をやってみたり、陽先生や引率してくださったお父さん達に投げてもらったり、波を飛び越える遊びをしたり、広ーい海で遊べることが楽しくって、浮き輪を取りに行く姿もなく、全身で遊ぶ子ども達。
その中でも「もっと長く泳いでみようかな」、「水が苦手だけれども顔つけは出来るようになったし、次は泳いでみようかな」、「泳げるようになってきたし、飛び込みをしてみようかな」。と楽しい気持ちを土台に、今できることより少し難しいことをしてみよう!と頑張る子ども達の姿もありました。天気も良く、海の水もぬるいぐらいで寒くもなく、遊泳エリアの奥の方も子どもの足がついたので、その安心感もあり、子どもの意欲がそがれることなくたっくさん泳いで遊びました。
他にも海では楽しい遊びをしました。
まずは、泥隠し競争!ぐるーぷに分かれて、引率してくださったお父さん達の身体に砂浜の砂を優しくかけて、お父さんの身体を隠します。一番しっかり隠せていたぐるーぷの勝ち!
そして、こんなにたくさんの泥がついたお父さん達。
次は泥流し競争です。今度は、お父さんの身体に海の水をかけ、この泥を流します。
一番綺麗に流せていたぐるーぷの勝ち!
そしてこれは、スイカ割り!
あひるが丘のスイカ割りは、逃げていくスイカを子ども達が追いかけてスイカを叩きます!
「あ!今ちょっとひびいったで!」
「もうちょっとで割れそうや!」
等と喜んで一人づつ叩きに行っている子どもたちですが、常に走り続けて下さっているのは、お父さん達。ありがとうがざいました!!
そうしてみんなで割ったスイカをみんなで食べると、特別においしい味がしました。
「おかわりください!」
「もう僕5回もおかわりしちゃった!だって美味しかってんもん!」
こんな風に、たくさん遊んでからまいまいハウスへ!
お手紙のやり取りをしていた館長さんに「2日間お世話になります!」とご挨拶をして、みんなでお風呂に入りました。
身体も頭も「自分で」洗います。
お風呂上り、お布団だって「自分達で」敷きます。
ご飯の用意、机やイスを出したり、先生たちが作ってくださったご飯を運んだり、お箸やコップを並べたり、も全て「自分達で」します。
片付け、ほうき、雑巾がけも「自分達で」!
それから、今日までおけいこをしてきた出し物の発表をしました。
そらぐるーぷは「楽器」を使って”勇気100%”の曲に合わせて、動いたり、演奏を見せてくれました。
ほしぐるーぷは、「座布団」を使って技を見せてくれました。
にじぐるーぷは「劇」で”ねずみのすもう”のお話しを見せてくれました。
かぜぐるーぷは「組体操」をやってみせてくれました。
それぞれ今日まで、「見ているお客さんにすごい!と思ってもらいたい!」「拍手が欲しい!」「アンコールしてもらいたい!」という目標を持って、毎日おけいこをしてきていたので、発表をした後、拍手をもらったり、「ここがすごかった!」などと言ってもらい嬉しそうな子どもたちでした。
夜は火の神様が来て下さったり、みんなでキャンプファイヤーをしたり、大自然の中、様々な感動体験をした子ども達です。
夜は、遊び疲れてすぐに眠りにつく子どもたちでした。
合宿2日目!
朝ごはんを食べ、力をつけます。またまた、みんなで用意や片付け、まいまいハウスの掃除、自分の荷物をまとめます。
館長さんに「ありがとうございました!」とご挨拶をして、まいまいハウスを後にしました。
海では「楽しい!」に加えて、少し難しい事に出来るようになりたいと願い、そこに向かって一生懸命に頑張る姿を引き出すために、金メダルも見せ、海での発表会を意識させました。
「今できることよりももっと!」「やってみる!」「頑張る!」「金メダルとりたいもん!」と意欲的に泳ごうとする子ども達。
そして、海での発表会。私たちは特にこの時間を大切に考えています。
「初めはできなかったけど、頑張ったらボクできてん!」
「水が怖かったけど、おけいこいっぱいしたから、出来るようになってんワタシ!」
と、心の葛藤の末できた!こんなけやって来た!と自分を信じる力を持つ事。
その気持ちを土台に、自分の持っている力を発揮させ、尚且つ、それを友達に見てもらい、応援してもらったり、励ましてもらったり、すごい!と認めてもらったり、友だちや周りの大人に認めてもらう事によって、大きな自信、確かな自信へとつなげていきたいと考えています。
ごりら組の子ども達20人みんなが、みんなの中で、頑張りを見せ、金メダルをとりました!!
ここで得た自信を次は、帰ってからの生活や遊び、運動会の取り組みへとつなげていきたいなと思います。
この乳幼児期に、この「出来ひんかった事でも頑張ったら出来るんだ!」「今までも出来たから、何とかなる!」という感覚、気持ちを行事や様々な活動を通して太らせていきたいなと思います。
この合宿に引率して下さったお父さん、お休みの協力をしてくださった皆さん、ご協力ありがとうがざいました!!