今日は先日あった運動会の絵を描きました。

まず、子ども達に、「誰が来てくれましたか?」「どんなことをしましたか?」とインタビューしてみました。すると、「お母さんとお父さん!」「おばあちゃんも来はってん!」「かけっこした!」「走った!」「体操した!」「ぐりとぐらした!(競技でぐりとぐらのつもりになりました)」と答えてくれました。「一人で走ったん?」と聞くと「ちがう。お友達とした!」「ぱんだ組でした!」と答えてくれました。

「じゃあ今日はここに運動会を描くよ!かけっこしてもいいし、ぐりとぐらになってもいいし、応援してる人を呼んであげてもいいし、体操してもいいし!」と言いながら紙を配りました。「今日は最初は黒色で描くよ!黒色どれかなぁー?」と言って黒色のペンを見つけた子から描いていきました。たくさんの色が使えると、色をたくさん使いたいという気持ちが大きくなってしまって、イメージしたものを描くということに向かいにくくなるので、今回は最初は黒で描いて、あえて後から色ペンを出すようにしました。

自分が経験した運動会をもう一度イメージしながら思い思いに描いていきました。

描いている子の隣に行ってどんなイメージをしながら描いているか、お話を聞いてみました。大きいな丸を描いている子は、「ここで走ったはんねん。」「これはな、~ちゃんと、~ちゃんと、~ちゃんがかけっこしたはるねん。」「ここは待つところやで。」など話してくれました。かけっこのトラックの線のようです。線をいくつも描いている子は「これは体操の線やで。」「ここで並んだはるねん。」と言いました。「体操している人はいないの?」と聞くと、「体操してはるよ!」と顔を描き足していました。線の周りにたくさんの丸や、顔を描いている子は、「これはお母さん、これはおばあちゃん。」など来てくれた人を描いていました。「何してはるの?」と聞くと、「見てはるねん。」「応援してはるねん。」「お弁当食べたはるねん。」「カメラ撮ったはるねん。」など教えてくれました。「ここくぐったで!」とクラス競技でやったはしごなどの遊具を描いている子もいました。

一人一人に寄り添う時間を作ってやりとりをしながら、イメージを共感したり、会話の中でイメージを広げたりしながら、こどもが運動会をイメージしながら描くことが楽しいと思えるようにしました。すてきな運動会の絵ができましたよ!

 

表現の仕方は様々ですが、自分が経験したことをイメージしながらどの子も描いていたと思います。絵を通してお話を聞くと、自分がどんなものを描いているのか、次から次へと教えてくれるので、運動会が楽しかったのだなぁという思いも伝わってきました。今後も様々な題材で絵画をしていきたいですが、イメージが膨らむように関わりながら援助することを大切にする中で、一人一人が描くことを楽しめるようにしていきます。