今日も暑い一日でしたね。

今日は園庭で色水あそびをしました。

カップと、小さいペットボトル、そして、ピンクと青(混ざってもきれいな色)の二色の色水を用意しました。

「キレイな色ー!」

カップに色水をすくい、色を混ぜたり、移し替えたりと遊び始めます。

 

 

色が混ざって、紫になったり、きれいな色水がカップいっぱいに並びましたよ。

「これはソーダのジュースやで!」「ブドウのジュース」と、色水をジュースに見立てたり、それぞれが、「いただきます!」とジュースをのむつもりになって、みたて・つもり遊びが始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中で、Aちゃんが遊んでいたカップを、Bくんが使いたくて勝手に取ってしまう。という事がありました。

もちろんAちゃんは怒ります。Bくんも自分が欲しいという気持ちがあるので「欲しい!」という事を全身で主張します。

Bくんの「欲しい」という気持ちは悪い事ではありません。しかし勝手に取る事は良くありません。

「欲しいな、使いたいな」とその気持ちに寄り添いながら、「取る」という行為はとめ、「Aちゃんも使いたいな」「Bくんも使いたいよな」と双方の思いを伝えて行きました。

大人が思いに寄り添う事で、Bくんも欲しい、という気持ちは変わらないけれど、無理に取ろうとするのではなく、一緒にグッと気持ちをこらえて待っていました。

Aちゃんも、しばらくそのカップで遊んでいましたが、満足いくまで遊ぶと「どうぞ」と貸してくれました。

「ありがとう」 その時の2人はとっても満足そうで、目を合わせて笑い、良い表情を見せていました。

 

 

 

保育士が、「ジュースください!」とジュースを買いに行くと、「何のジュースがいい?」「300円です!」とやりとりをしたり、小石をお金に見立てて、ジュース屋さんが開店です。

 

園庭にある黄色い箱を並べて囲いを作り「お店屋さん」のスペースを作り、お金を渡すと箱をレジにしてお金を入れる子の姿もありました。

 

 

 

 

 

買ってきたジュースを持ち寄って、みんなで「いただきます!」

 

 

 

 

 

お買い物に行ったり、みんなでご飯を食べたりは、それぞれに実際に経験した事があるので、イメージが持て、やりとりをしたり、一緒に遊ぶ姿がとても多くなってきます。

 

一緒に遊ぶ、人と関わるという事は、先ほどあったような’’ぶつかりあい’’も多く出てきます。

そんな時、大人が心に寄り添い、仲立ちとなることで、子ども達は自分の思いを言葉で主張し、相手の思いを知り、受けながら、自分で気持ちを切り替えたり、相手と思いをすり合わせていく経験を積んでいくのです。

もちろん、主張しても、今回のように貸してはもらえなかったり、思い通りにならない事もあります。

けれど、大人に『心から』気持ちを受け止めてもらい、寄り添ってもらい、聞いてもらった、わかってくれた、というその安心感、満足感の中で少しずつ自分の気持ちをコントロールする力(自制心と自励心)を身につけていくのだと思います。

私たち一人一人が子どもの思いを受け止め、寄り添いながら、安心して思いを出せる大人でありたいと思います。