今日はなぐり描きをしました。初めは描くモノ(画材)との出会いから始まるなぐり描き。パスやマーカーを握ってみたりして偶然ついた跡を発見するところから、『描くぞ』としっかりと意志を持って描くようになってきました。

入園当初から繰り返し行ってきていることもあり、お部屋でなぐり描きの準備が始まると『やりたい!』気持ちをたくさん伝えてくれる子どもたちです。

『ついたよ!』と嬉しそうな表情です。

色がついているところをよく見て描いていますね。顔を上げて『見て!』といった表情の時に見逃さず、「色がついたね」「楽しいね」と声をかけることを大切にしています。

『描く!』ことを意識して、力強い線で描いていますね。

肩や肘の可動域が広がってくると、右や左に大胆に描けるようになってきます。曲線から、ぐるぐる丸を楽しむ子も出てきます。手の動きが広がるとともに描ける線が増えていくのです。そのため、充分になぐり描きをすることで、手の動きもどんどんスムーズになってきます。

波々の用紙や色の違う用紙を組み合わせて、仕掛けある画用紙で描くこともあります。

描き心地の違いを楽しんだり、凸凹に添ったり、あえて凸凹を感じる方向にパスを動かしたりして、仕掛けの違いや面白さに気付く力もしっかりと身についてきています。

 

指先の器用さは月齢差や個人差がありますが、シールでは指先や画用紙に張り付く不思議さ、面白さもあり、指を紙に押し付けたり試行錯誤しながら楽しんでいます。

 

シールの台紙を丸めてシールを浮かせるとはがしやすいことにも気づいていますね。

シールをはがし終えた時には「ここ!」と貼る場所を探して貼っていきます。これはシールをはがす手と、貼る場所を探す目の連動運動がきちんと育ってきているからです。なぐり描きをしている姿も同じことと言えます。楽しいなぐり描きやシール貼りの活動にも子どもたちの育ちが見えてきますね。

子どもたちとのやりとりを楽しみながらも、育ちを感じてもらえればと思います。