去る、6月8日㈯に10回目を数える恒例行事となりました、『海岸清掃活動(ボランティア活動)』を開催いたしました。2012年から取り組み、私にとって思い入れの深い行事の1つです。
1996年に保育の道に進んで以降、父親(男性)の育児参加が当たり前のように行われる社会になるにはどう働きかけていけばよいか?
そして
『幸いにも良縁に恵まれ、家庭を持ち、幸いにも子を授かることができたならば「育児という尊い営み」を心身を通して行う豊かな日々を送って欲しい』
と考えてきました。
1999年には厚労省が安室奈美恵さんの夫(当時)のSAMさんを起用し、
「育児をしない男を、父とは呼ばない。」
というコピーで父親の育児参加を呼び掛けるような時代がありました。当時の多くの男性の意識は「父親は積極的に子どもと関わるより、黙って背中を見せるもの」という事だったと思います。
あひるが丘でも『子どもの遊具を作る会』『夏祭りのオープニング太鼓』『夏祭りの実行委員長、副実行委員長』『運動会の大人の応援団』『お泊り保育(年長児)、そり滑り(年長児お別れ遠足)の引率』『おやじの会(有志団体)』など様々に行事や集まりを通して父親に育児参加をして頂けるように考え、工夫してきました。
国内も、2000年代半ば以降共働き率も上昇し、男性の育児参加に対する意識も急速に高まりました。
この海岸清掃も2012年(第一回)に男性5名で一泊二日の懇親会込みで始めたものです。夜のバーベキューや焚火をしながらの”アカペラカラオケ”をしたことが今も懐かしいです。
大型バスを借り、在園児12名、在園児保護者12名小学生を含めた卒園児保護者11名、職員7名の42名で神崎海岸に赴きました。
地元の神崎観光協会の会長さんが道具をおもちくださり、清掃場所など作業内容をお知らせ頂きました。
海岸線は打ち上げられた流木やプラゴミなどが一杯でとても海水浴ができる状況ではありませんでした。
自然物だけでなく、人間が出したゴミも多く、海洋生物の生態系に深刻な影響を与え、結果、私達人間(命を頂いて生きている)の暮らしにも甚大な悪影響を受ける事を危惧してます。
もっともっと一人一人が自覚すべきだと考えさせられる現状でした。
『少しならいいのでは。自分だけなら大丈夫。ごみを捨てても”誰かがやってくれるだろう”』と自分都合の身勝手な考えによる行動を少しでも(一人でも多くの人が)減らし、私たちが天寿を全うした後も子孫や多くの他の生物が困らず生きていける持続可能な生態系が維持されてほしいと切に願います。
観光協会の会長さんからは「『松林の下の松葉』を取り除いてください」と頼まれました。
私達や子ども達は海岸線のゴミを取り除くつもりで来ておりましたが、海岸線は、重機が入れて人の手でなくても取り除けること。
しかし、”砂地の固定と飛砂の抑制・防止”や”海岸林の内陸側の保護””生物の保護や景観の維持”など多岐に重要度が高い松林の維持(松葉を取り除かないと枯れてしまう)は人が松林に入り込んで行うしかないとのことでした。
海のゴミも少し取り除きつつ松葉の除去清掃に取り掛かりました。
観光協会さんから子どもにはアイスキャンディーを頂き大喜びの子ども達でした。カメラを向けるとおすましさんですが♬
午前中の約一時間の活動を終え、お楽しみのお弁当とおやつタイムの始まりです。
子ども達はおやつの交換会をしたり、待ちきれず一足先に海に入ってしまう子もいました
参加してくれた子どもの中には「海に来たことはない、川はあるけど…。」と聞きました。
来月のお泊り保育で一体どんなことを感じ、どんな表情をするのでしょうか?楽しみが一つ増えました。海に漂うワカメを見つけて「味噌汁に入れようか」「おいしいかな?」などと話している写真です。自然という遊び場は子どものみならず、大人の好奇心をもみたし、驚愕・感嘆・共感の感情を引き出してくれる最高の学びの場であり集いの場(社交の場)ですね!!
美味しいごはんや遊びを終えて、元気を取り戻しました。
とても暑い日で午前午後の2時間ほどの清掃活動でしたがゴミ袋110袋分の松葉やゴミ、流木を取り除くことができました。
この活動は私にとってとても大事な活動です。人との関わりの橋渡しをしてくれ、『生かされて生かして、生きる』ことの意味を考え見つめなおす機会を与えてくれています。
一人一人は、考え方や生き方も違う矮小な存在かもしれませんが、同じ目的や目標を持つ中、つながり、塊となって(力を合わせ、大きな力を生み出せます)”仲間として”共に生きる時間を得ることができると確認できる大切な時間です。
今回も卒園児の家族の皆さんや在園児の保護者の皆さんといろいろなお話をさせて頂く機会を頂きました。これからも日々や行事の折に色々なお話(育児や趣味、悩み、喜び事など)をさせて頂けたら幸いです。
これをご覧になられた卒園児の皆さんや保護者の皆さんもお顔を見せにいらしてくださいね。お待ちしています。
最後になりましたが、参加くださいました皆さん、関心を持っていただいた皆さん、舞鶴でお世話になったみなさんにお礼を申し上げます。
今年も無事に終えました!ありがとうございました!!