去る6月13日(土)に現保護者の親子の皆さん、卒園児の保護者の親子の皆さん、保育園の職員の先生たち、総勢35名の大人と子どもで海岸清掃活動に出向きました。場所は京都府、舞鶴市の神埼海岸です。この海は当園の年長児や京都府下の保育園の年長児がお泊り保育でお世話になっている場所です。
『人の為に何かが出来る人になろう』
人同士が関わる営みを、『丁寧に、豊かに』行っていきたい。
子どもたちや保護者の皆さんや、縁を結ばせて頂いた職員の皆さんに、「人同士が関わるということは、互いに(一人一人)思いがあるわけだから、中々、自分の思い通りにもならないし、相手の気持ち(考え)も簡単には理解することは難しい。”けど”、心が通じ合えた時の(自分の事を思って行動してくれた時の喜びなども含む)喜び、心地よさ」を感じてほしい。そして長くもあり、短くもある人生の拠り所に『人』があり、『人の情』の中で精一杯生きてほしい!!と願っています。
今回、一人の卒園児のお父さんから前日の夕方にメールを頂きました。「海岸清掃の人集まりましたか?」
以前に話していたことをちゃんと覚えていて、気にかけて頂いてることに、心が喜びにざわめき、温かくなりました。「参加人数がたくさんに越したことはないけど、少なくても、行けなくても、気持ちを向けて頂く事や、趣旨に賛同して、参加下さる事が嬉しいことを改めて伝えると、「じゃあ行きますね!」とお返事を頂きました。私が一方的に思っているだけかもしれませんが、私たち『あひるが丘』と関わりを深め(広く、深く、確かに(互いに))、『深い縁』が結べたのかなと喜んでおりました。引き続き開園当時からの『保育理念』である人同士が関わる営みを、『丁寧に、豊かに』行うことを基本として大切にしていこうと改めて思いました。ありがとう!!
さて、浜に着き、着替えなどの準備を済まし、先ずは、声高らかに恒例の「がんばるぞっ!がんばるぞっ!エイエイオー!!」と気合をいれました。
今年は大きなゴミが沢山無く、細かいゴミばかりの為、広範囲にわたってのゴミ拾いとなりました。「燃えるごみ」「不燃ごみ」「ペットボトル・缶・プラスチック」の三種類に分別をしながら。
在園児年長「ごりら組」の女の子もお父さんと一緒に参加です。自分たちが来月お泊り保育「臨海合宿」にやってくることは6月1日の朝礼で聞いて知っています。清掃活動に行かないクラスの子どもからは、『海綺麗にしてきてやっ!!頼むでっ!』と頼まれてきています。大人に交じって自分の事(自分たちの事)として、当事者意識を幼い5歳児なりに持って、頑張っていました。
午前は太陽の日差しもきつく、真夏の様な天候の中皆で頑張りました。一時間の活動を終え楽しいお弁当の時間です。思い思いに持ってきたお弁当に舌鼓です。
おいしいお弁当をねらう影。立派な鳶がいました。ちょうどごりら組がリズム運動で”トンビ”に取り組んでいる最中。羽を後ろに反るように広げる動きは決まれば、華麗に見えますが5歳児にはまだ難しさもあり、やりがいのあるものです。子どもたちに何とか雄大で、華麗な翼の動きを伝え、表現させたくて写真を夢中で撮ったり、動きを必死で観察し、研究しておりました。…でも正直、上から狙われる事にビクビクして、怖い気持ちが勝ってたかな…?いい写真もたくさん撮れて、立派なごりら組のトンビが増えそうです!!
お腹も膨れて元気いっぱいになりました!!「午後も頑張るぞぉーーーーーーーーーーー!!」
今年はゴミが少量で広範囲にわたって広がっていたこともあり、1Kmほどの範囲で活動をしました。
活動時間は3時間ほど。35名の大人と子どもでの活動でしたが117袋のゴミと材木や太い木を海岸から取り除きました。
『自分以外の誰かの為に汗をかく営みに従事する』 もちろん自分や、自分の最愛の人の為に生きたり、尽力する生き方も大切です。しかし、私は、今の利己的な考えが横行している世の中だからこそ、自分や、自分たち(家族や親族)以外のひと。本当に困っている人に心を向けられる生き方ができる人の育ちに尽力し、自分自身もそのような生き方にこだわれたらと願っています。
一人一人の力はちっぽけかもしれません。前日の夕方に気持ちを向けて、参加下さった卒園児のお父さんの様な人の輪を育み、地域に根差したコミュニティーとしてあり続けることを『みんなで一緒に』取り組んでいきたいと思います。参加下さった皆さん、ありがとうございました!ご苦労様でした!!