先日、5月30日(土)に全体懇談会と保護者会総会が行われました。

全体懇談会では、子どもの運動機能の低下についてや、子どもが感じている親子の心の絆についてなど、保護者の方々と保育園とで話し合いました。

 

高度経済成長期頃からずっと言われている事ですが、人々の暮らしが便利で豊かになる事に比例して、どんどんと子どもにとっての『良い遊びの空間』である遊び場、『友だちと豊かに遊ぶ(ケンカをし仲直りをし、様々な年齢や、同年齢が身体を駆使して関わる)』時間(習い事などが一般家庭に徐々に広がり)が減っていき、身体を動かす経験が不足している子どもが増えてきて、〝一生懸命走る経験ががなく、まっすぐ走れない” “コンクリートの上など平らな所しか歩いたことがないので、ちょっとした段差などで転び、転ぶ際に手が出ない” など、足や手が本来の機能をはたさず、信じがたいですが、今の(2007年現在調べ)5歳児の子どもたちの運動能力は、25年前の3才児位と同等レベルの運動機能だとの調査結果もでています。

 

そんな今の世の中を生きる子ども達に、私たちは何を(どんな関わりや援助を)してあげる事が良いのか? 出来る事は何か?しない方がいい事は何か? 又、 単に特定のスポーツのみの修練を目指す事が運動能力を上げる事だと思い込んでしまっていないか。今の子ども達に『物はないけど豊かな遊びがあった時代』の、家族や地域社会人々の見守りを受け、友達との関わりの中で、遊びを通して身体を動かす経験を豊かにする機会を豊かに持たせてやりたいね。そんな事を話し合いを深めました。

 

又、子ども達は、親を信頼しているか? 親は子どもの話をゆっくり聞いたり、子どもがわかるように話しているか? そして、親は子を信頼しているのか?

国際比較の資料を元に、“これではいけない” と感じ、自分の家庭を振り返りながら話し合いました。

短い時間ではありましたが、子ども達の育ちについて、皆で考えられた有意義な時間だったと感じています。

話し合った事を忘れず、日々大切な子どもたちと関わり、働きかけていきたいですね。