はさみの使い方が上手になってきた子ども達。肩に力が入ったり、刃を閉じたり開けたりが難しかったり、上から切ろうとしたりする子もまだまだいますが、大人がそばにいて使い方を知らせたり、一緒に持って切ることを繰り返すうち、安全に使えるようになってきました。
今日はみんなが切った色画用紙でジュースを作りました。
「くりさんとうすさんとはちさんが喉が渇いたって言うてるんやけど、ジュースがからっぽやねん…」と担任が言うと、
「ジュース作ったげるー!」と子ども達。コップにジュースを作るか、ボトルにジュースを作るか、子ども達が選びました。
まずはおいしいお水をいれよう!と言って色のりでお水を入れました。手にのりがつくことを嫌がる子もいましたが、一緒にしたり、ぬらした手拭きを置いて、ついたままが嫌な子はそれで拭けるようにすることで、のりを画用紙につけていきました。手の平でのりを大胆にすくってベッタリとぬる子や、1本の指で少しつけてはチョンと画用紙につけることを繰り返してぬっていく子もいました。
おいしいのりのお水がいきわたったら、自分達ではさみで切った色画用紙のフルーツを入れていきました。「ここもおいしくなりそう!」とこちらも声をかけながら、たくさん貼れました。
できたジュースはくりさんとうすさんとはちさんに飲ませてあげました。
いろんなところで見立てたりつもりになって遊ぶ姿が出てきた子ども達。今回も、「のりをつけよう。」「画用紙に貼ろう。」と直接的にいうのではなく、何かに見立てて遊ぶことで、子ども達にとって作業ではなくつもりになって遊ぶことをねらいにしました。そのことにより、楽しく遊べるようにしたり、想像力が豊かになるようにと進めています。
今後も何かを描いたり作ったりする時にもこのようにつもりになって楽しく遊べるよう、環境を構成したり、言葉かけなど意識していきたいです。
また、はさみについては大人がそばについて、見守られながら使い、回数を重ねていくことで、大きくなって巧みに使えるように。そして巧みに使えるようになって自分の想像したものが表現でき、それを楽しいと思えるようになるために今から簡単な一回切りをしていきたいと思っています。いつか勝手にはさみが使えるようになるのかもしれませんが、自分が作りたいものが満足のいくように作れたという喜びや感動が積み重なることで、様々な可能性が広がると思います。