今日はひよこぐみの子どもの姿をお伝えします。
春、入園したての子どもたちはまだ、保護者や保育者の私達大人に、不快など感じることを泣いて知らせ、
大人に応答してもらい向き合ってもらうことで安心していました。
その安心が土台となり、身のまわりの物や人に興味を広げ、好奇心の向くまま様々な探索を楽しんできました。
そしてそれと同時に、大人のする様子をしっかり見てきた子どもたち。
あいさつする際に頭を下げたり、
“いただきます”と手を合わせる事も、大人がして見せることで真似をして学んできました。
そうして毎日の生活や遊びの中で、たくさんのことを吸収してきた子どもたちは今、
“大好きな大人がしていることと同じことがしてみたい”という思いが膨らみ、“自分でしたい”という自我が芽生え始めました。
食事の際は“自分で食べたい””スプーンを使って自分で食べたい”などなど。
もちろん、始めからうまくいくことはありません。
だけど大人に少し手伝ってもらう中、“自分でできた”と満足し、次のことへと向かえます。
“ズボンを自分で履きたい”と思って履き出して、前と後ろは反対だけど(大人は気づきますが)ひよこぐみの子どもらはそこではなく、“履きたい!”という気持ちが大きいので、
その気持ちを大切に大人は関わります。
ズボンにやっとの思いで両足を通せて、お尻の真ん中までしかズボンを上げられなくても、子どもたちは大満足です。
「自分で履けた!!」からです。
うまくいって子どもが喜ぶときは一緒に喜びます。
うまくいかなくて子どもが怒ったり泣いたりするときは、その思いに共感し・・・・・一緒にしてみる事で満足につながります。
このような子どもたちの思いはとても大切です。
将来子どもたちが自立できるように育てたいと思われるなら、
ある程度子どもにさせてみて下さい。
最初は出来ない事も多いですが、“しようとする気持ち”を大切にしてあげてください。
子どもたちはとても集中し、一生懸命な姿を見せてくれます。
≪大人の関わるポイント≫
●ズボンや服や靴は、着やすいもの(履きやすいもの)を用意してあげる。
●時間がかかることを覚悟して(後の段取りを考える)、できるだけゆったりとした気持ちで関わる。
●子どもの今の気持ちを読み取る。
また、ご家庭でのいろんなエピソードを聞かせてくださいね!