今日は白い画紙に一人一人なぐり描きをしました。春から何枚も描いている子どもたち。一枚一枚見ていると、子どもたちの育ちが見えてきます。

0才の子どもたちは、つかむ、握る、振る、破るという行為で周りの世界へ働きかけるようになり、1才を過ぎて道具が(描画材料など)使えるようになった子は、“なぐり描き”をするまでに充実していきます。

タンポやサインペン、小麦粉絵の具でフィンガーペインティングなど、様々な感触あそびをし、道具を使ってきた中、今日は小さい手にちょうど握りやすくできている、太いクレパスを使いました。

 

“これなぁに?綺麗な色だなー”と、すぐに手を伸ばす好奇心一杯の子どもたち。

“あ!?色がついた?あれー?不思議!”といった様子です。

 

もうクレパスをよく知っている子どもたちは、すぐにトントントン!と打ちつけて点々を一杯描いていきます。

音も色も、楽しいね!!

 

肩、あるいは肘の一点を支点として、手の運動(往復運動)が出来るようになってきた子は、こんな力強い線を見せてくれました。

 

しゅっしゅっしゅっと縦に手を動かす子。

 

自分の思いをしっかりともち、ここにしゅ!あそこにしゅ!ここにもしゅ!と、1つ1つ描く度に担任にアイコンタクトをくれる子。

 

私たちはこのような活動をする際、大人が一人一人の今出来る動き(運動)に見合った描画の環境を用意することも大事ですが、汚れることを気にせず、子どもたちがのびのびと楽しみ、「描くって楽しいね!」と思えることが何よりだと考えています。2才、3才、4才…と大きくなっても、“物や人がそれらしく上手に描いてある”ことや、はみださないように綺麗にぬってあることなどを望まず、描く楽しさをふくらませてあげることが、創造的な表現を育てるのだと思います。

お家でもどうぞ一緒に子どもと楽しみ遊んでみて下さい。