今日は0歳児の子どもたちの運動遊びについてお伝えします。
首が座り寝返りができるようになり、
“重力からの解放”と言われるようにうつ伏せ姿勢から徐々に四つ這い姿勢へと移り、
お座り、つかまり立ち・・・と、歩行までの発達があります。(歩行からもまだまだありますが)
この順はどんな個人差があろうと抜かしたりはできない発達であり、階段を一段一段登るように、必ず自分の力で順に成長していくものです。
しかし、近年の赤ちゃんたちは胎児期の環境、生まれてからの環境、持って生まれたものから、色々なアンバランスを抱えています。
そのアンバランスを少しでも少なくしたい。
それによって子どもが自分の身体を自分のこことして動かせるようになるようにと考え、
日々、愛情豊かに運動遊びを楽しんでいます。
『這えば立て立てば歩めの親心』
と言われますが、その気持ちは私たち担任も一人の親ですのでよくわかります。
が、その子の将来を思うと、先々と出来るようになることがよいのではなく、
その子が、その力をつけてから、
自分の力でできるようになることが良いのです。
反対に言うと、出来ないということはまだその子の身体が、
“準備が出来ていない”という合図なのです。
『今できる動きを十分にすること』
それが次の段階へ一歩一歩進んでいける力なのです。
ハイハイをあまりしなかった子、いざる子、早くに歩き出した子、など、
体幹が弱かったり左右差が大きかったり、
重心移動がスムーズでないためこけやすかったり、
ケガが多かったりします。
早くに出来てしまった子は、もう一度戻して前の段階をたっぷりしてあげることが大切です。
ふれあい遊びや運動遊びを通して、よりしなやかな身体づくりをし、
それを土台にいろんな意欲が生まれてくると考えています。