先日、あひるが丘こども園では絵画展があり、りす組さんのなぐり描きと小麦粉粘土の作品も展示しました。春から様々な素材、材料を使う中で試す事、自分の力を使って形を変化させる、跡(線)が出来る事を楽しんできたりす組さんです。何でも、まず口へ運び確かめる様な行動も無くなってきて、今では、絵の具も楽しんで使えるようになりました。
用意しておいた絵の具を子ども達の前に出してくると、興味津々の表情で集まります。「こんな色あるよ。どれがいい?」と一人づつに聞いて「コレ!」と教えてくれた色の絵の具をカップに入れ筆とセットにして、手渡します。
ぺとーん!ぺったーん!とスタンプの様に筆を押しつけては離す事を繰り返すなか、濃いめに溶いた絵の具のぽってりとした感触を感じる姿や、トントントンとテンポよく押していき、画面にどんどん出来ていく形や色の跡を楽しむ姿がありました。
そして、横に縦に腕を動かすと絵の具の線がビヨーンと伸びて、いつものクレパスやマーカーでのなぐり描きのように線で描いてみようとする姿も出てきます。
線になったり、そこから四方八方へ塗り広げたり、びゅーんと長く描けることがわかって3枚くっつけた画紙の周囲をグルーっと一周したり、お友達と絵の具の線でマテマテ!と追いかけっこの様に一緒に描いて遊ぶなんて楽しみ方も見つけていましたよ。
遊んでいくうちに、絵の具が入ったカップを返して、画紙に直接絵の具を落としたり、手に絵の具がついてしまった事から、そのまま指スタンプや手型遊びをしたり。色んな方法で遊び、絵の具という素材、カップと筆大きな画紙という材料を自分なりに試し、使って遊んだ子供たちです。
1歳児の今は、〇〇を描くということではなく、その素材の色や感触に興味を持ち自分の力を使って試す中で自分なりの楽しさや面白さをみつけ、繰り返しやってみるということが造形活動となります。使い方、やり方が先行するのではなく、自分で楽しさ面白さに気づくという大切な事を活動の中心に保育していきたいと考えています。